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栄光通信

栄光病院トップページ栄光通信健康のための  ちょっとイイお話し【転ばぬ先の杖】

  • 2015年03月13日
  • 手と目と -医療版- Vol.09 より

健康のための  ちょっとイイお話し【転ばぬ先の杖】

【転ばぬ先の杖】

はじめに

今回は、総論的なことをお話しします。
 日本人の死因は、がんと動脈硬化(脳血管、心血管系)で6割を占めます。
 これらの疾患の特徴は、症状が自覚症状なく進行し、人生の真っ盛りに、突然、終着駅である末期がんや脳卒中を起こし、一回きりの人生を早めに終わらせるか、その人と家族の運命を一変させます。
 確かに、がんや脳卒中等で人生が一変しても、その人がその人らしく尊厳をもって生きることを支援するのが私たち栄光会の使命ですが、同時に、起こらぬ先にその予防のためにドック、健診、保健指導、健康教室などを通じて皆様の健康の維持・増進にも力を注いでいます。

危険因子とは

 危険因子とは、それにより、がんや動脈硬化になりやすい要因のことです。
 動脈硬化の危険因子については下図の通りです。

動脈効果の危険因子

 一方、がんの危険因子については家系や加齢、タバコ、カビ類、焦げたもの、化学物質(添加物)、日射、放射線、乱れた性行為等があります。
 これに反して、黄緑色野菜、食物繊維、運動、良く噛んで食べる、適度な清潔さ等はがんを予防すると言われます。マイナスの危険因子です。これらの危険因子を知るだけでなく、避け、マイナスの危険因子をライフスタイル(生活習慣)の中に取り入れることが肝要です。

予防:転ばぬ先の杖

大事なことは、日ごろから危険因子を避け、生活習慣を改善して予防することです。生活習慣の基本は禁煙・節酒、バランスのとれた適量の食事、適度な運動、十分な睡眠です。最後に大事なことは、ドックや健診で生活習慣病や危険因子を発見し治療して芽を摘むことです。

社会医療法人 栄光会 栄光病院 総院長 折田 泰彦

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