私たちは「こころ」も「からだ」もともに癒され幸せに生きる医療・看護・介護を目指しています。

開放型病院　登録医に聞きました！

当クリニックでは、脳卒中・心血管疾患をきたす基礎疾患として、高血圧・脂質異常症・糖尿病などの生活習慣病の治療に力を入れていますが、別の観点からのアプローチも行っていま
す。その代表として、紹介させていただきたいのが、睡眠時無呼吸症候群(ＳＡＳ) と禁煙治療です。

睡眠時無呼吸症候群(ＳＡＳ) は、「睡眠中に無呼吸が繰り返され、しばしばいびきを伴い、睡眠の分断により過度の日中の眠気を伴う病態」と定義されていますが、日中の眠気・頭痛だけではなく、生活習慣病の発症・進展と密接に関連することが知られています。ＳＡＳの患者様は、一般人口と比較して、高血圧が約2倍、虚血性心疾患が3倍、脳卒中が3〜5倍の頻度で合併すると報告され、また、ＳＡＳの治療が心血管疾患自体の予防・治療につながることが証明されいます。当院では問診でＳＡＳが疑われる患者様に簡易検査を実施し、さらに詳しい確定診断のための検査が必要な方には、検査入院となるため、実施可能な病院に紹介させていただいています。治療はＣＰＡＰ療法（シーパップ：経鼻的持続陽圧呼吸療法）が主体で、睡眠中に鼻マスクを通じて持続的に陽圧をかけて、閉じている上気道を押し広げるもので、中等症から重症のＳＡＳの患者様が適応です。有効性・安全性が高く最も普及している治療法であり、当クリニックでも実施可能です。

禁煙治療は、当クリニックでは保険診療で実施可能ですが、ニコチン依存症に該当する患者様に12週間にわたり治療薬の内服を行い、その間に5回の診察が必要ですが、7割程度の方が禁煙に成功されています。しかしながら、その後、喫煙を再開される方もあり、最終的な禁煙成功率は5割程度で、治療開始時に禁煙の必要性を患者様自身に十分に認識していただくこと、また、治療終了後のフォローも重要と考えています。当クリニックではニコチンを含まない禁煙補助薬（脳にあるニコチン受容体に働きかけ、ニコチン製剤と同様に禁煙に伴う離脱症状や喫煙の切望感を少なくする）を主にお勧めしています。

博多の森内科クリニック 院長　 金本　陽子

●博多の森内科クリニック
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【診療科】内科、消化器内科、糖尿病代謝内科、循環器内科、呼吸器内科、感染症内科