栄光病院トップページ > 栄光通信 > 【栄養コラム】新型栄養失調・・・皆さんは大丈夫ですか?
栄養失調という言葉を聞くと、ユニセフなどで取り上げられる貧しい国の子どもたちの食事事情や日本でも、戦時中や戦後間もない食糧難の頃の事であり、食べ物に困らない現代の私たちにとってあまり関係がない言葉だと思っていませんか?
最近では、三食きちんと食べているのに、栄養失調になる人が増えているそうです。こうした現代型の栄養失調は「新型栄養失調」と呼ばれています。カロリーは十分足りているのに、偏った食生活で、特定の栄養素が不足して、心身の調子を崩すのです。
「食事や睡眠をしっかりとっているのに、疲れが抜けない」、 「風邪をひきやすくなった」、 「何をするにもおっくうで五月病かも」 …こういう方は、毎日の食事内容を見直してみませんか?
新型栄養失調で日本人が不足しがちな栄養素は、たんぱく質、カルシウム、マグネシウム、ビタミンA、B 群と言われていますが、対策としては、食事のバランスに勝るものはありません。朝食抜きや、食べる食材が偏っている、サプリメントに頼りすぎたりすることは避けましょう。
この3つを基本に、数多くの食材を色々な調理法(質の良い油や適度な塩分) で料理して、バランスをとることが一番です。
栄光病院 栄養管理課(管理栄養士) 馬場 ひとみ