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- 2020年11月16日
- 手と目と -医療版- Vol.25 より
【栄養コラム】毎日の食生活・・・減塩できていますか?
5 年毎に見直されている厚生労働省が定める「日本人の食事摂取基準」が
今年、改訂されました。その変更点の1つに、さらなる健康の保持・増進を図るため、食塩目標量がさらに引き下げられました。
なぜ、減塩が注目されているのか・・・
塩分の取りすぎは、さまざまな病気を引き起こしてしまいます。
・高血圧 ・心不全 ・腎臓病 ・心肥大 ・心筋梗塞 ・骨粗しょう症 ・動脈硬化 ・脳卒中 ・尿路結石
日本人が摂取している塩分量の現状
20 歳以上の男性で1 日約10g、女性で約8g 摂取しているのが現状です。
(厚生労働省「日本人の食事摂取基準」策定検討会 報告書より)
食塩目標量を超えないためには、1食あたり約2gの塩分摂取を心がけましょう。
上手な減塩のコツ
★調味料を工夫しましょう。
調味料は「かける」より「つける」にしましょう。減塩調味料を活用したり、出汁や酸味のあるレモン汁などを活用することで、塩やしょうゆからの塩分の摂取を抑えることができます。
香辛料や酸味、香味野菜を上手に利用しましょう。
★塩分の含有量が多い食品を減らしましょう。
漬物や佃煮、ハムやソーセージなどの肉加工品、たらこやすじこなどの塩漬けした魚、ちくわやかまぼこなどの練り物製品など、塩分が多く含まれている食品は控えましょう。
★汁物、麺類の食べ方を工夫しましょう。
味噌汁は1日1 杯まで、麺類のスープは半分以上残すなど、食べる回数や量を減らすことで塩分の摂取量を減らすことができます。
★腹八分目を大切にしましょう。
食べ過ぎないことで自然と減塩に繋がります。ゆっくりよく噛んで腹八分目を習慣にすることで肥満の予防にもなります。
取り組めるところから、食生活に取り入れていきましょう!
栄光病院 栄養管理課(管理栄養士) 三好 いずみ