私たちは「こころ」も「からだ」もともに癒され幸せに生きる医療・看護・介護を目指しています。

開放型病院登録医に聞きました！

こんにちは、医療法人増田会　増田崇信歯科クリニック増田崇信です。今回は健康と深い関わりのある「唾液」についてお話しします。 唾液にはたくさんの働きがあります。消化の手助けをしたり口の中を洗い流したり潤してくれたり様々です。そして全身の健康にも影響があります。唾液は健康な成人で一日1.0〜1.5ℓ程分泌されます。唾液分泌には何もしていない時にも分泌される安静時唾液と、食事などの刺激により分泌される刺激唾液があります。特に全身の健康に欠かせない成分が安静時唾液から分泌される「ムチン」という成分です。このムチンが口の中にある細菌を絡め取り体内への侵入を防ぐほか、口の中の粘膜を保護するなど体を守る役割をしてくれます。また唾液に含まれるＩｇＡ（免疫グロブリンA）は口の中に侵入してきた細菌やウイルスに働き、それらを無力化します。なんと、風邪やインフルエンザなどを防いでくれるのです。

しかし、唾液の分泌はストレスや疲れ、加齢、薬剤による副作用などで減少します。唾液が減少すればＩｇＡの量も減り洗い流す効果も減少する為、細菌が繁殖し口の中のトラブルが起きる他、体内にも侵入しやすくなり全身に影響を及ぼします。唾液が少ないと感じた方は舌をよく動かし口の中を刺激する事や、よく噛んで食事をし、水分補給や唾液腺マッサージなどを行う事が効果的です。

これからやってくるインフルエンザに唾液を出して立ち向かいましょう！！